「応仁の乱期の国人衆の兜をイメージして」というご要望でお作りしました。筋兜で笠シコロ、だけど大将格の贅沢さや華やかさではなく、これから力を付けて行く地侍の質実剛健さを前面に出すよう心がけました。
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【フルオーダー品】伝上杉謙信所有 素掛白絲威板物腹巻 一式
【セミオーダー+フルオーダー】細川越中守好みを再現。越中頭形兜と越中頬
細川越中守忠興(細川三斎)は戦国時代~江戸時代初期に活躍した武将。虚飾を省き実用重視した具足の好みや形は、越中具足・越中好みと呼ばれ、他の武士にも影響を与えた、武家の装いのファッションリーダー的な存在でした。
セミオーダーの越中頭形兜を、さらにオプションで現存本歌の細川忠興公所用兜のように山鳥尾羽の頭立て仕様に。そして、こちらも越中好みを再現した面頬「越中頬」をプラス。
*頭立ての尾羽根材はお客様にてご手配頂きました。
▼越中好みの面頬「越中頬」。半面頬の中でも最も覆う範囲の小さく、あごの部分のみ覆う形。表情を隠しすぎず、程よくフェイスラインが引き締まります。現代のイベントや舞台での着用にもとっても理に適いますよね…。さすが戦国のファッショニスタの美学は現代も通じます。
▼こちらが通常のセミオーダー版越中頭形兜です。
鉢の形や下縁の革覆縁など、丁寧に再現。また、シンプルな頭形鉢は個性を演出するアレンジにもお勧めです。(現存本歌にも越中頭形鉢を用いた例は多く見られてますものね。)
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越中頬(販売準備中)
【フルオーダー品】脇坂安治公 置手拭兜と具足
賤ヶ岳七本槍にも名を連ねた戦国武将・脇坂安治公に御縁ある地よりご依頼頂きました、脇坂安治公の具足をモデルにした一式を紹介いたします。
胴と籠手・脛当ては龍野歴史文化資料館に現存する具足をモデルにアレンジし、兜は個人蔵の脇坂安治公所有と伝わる置手拭形(雑賀鉢)兜をモデルに製作致しました。
脇坂安治公のお祭りに使われるとのことで、華やかさを重視しました。
雑賀鉢はシンプルでワイルドな意匠が多いのですが、脇坂安治公所有と伝わる置手拭形兜は春田派の作らしく、古風で優美な装飾が目を引く兜でした。
そのイメージを再現できるよう心がけました。
籠手は仕付袖となっています。